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ブランドヒストリー|ペキニエ マニュファクチュール(PEQUIGNET MANUFACTURE)

HISTORYブランドヒストリー

宗教間対立によって運命を歪められたフランス時計産業

1598年にブルボン朝初代のフランス国王アンリ4世が発布した「ナントの勅令」により、 新教徒のプロテスタント(ユグノー)などに対してカトリック教徒とほぼ同じ権利を与え、 個人の信仰の自由を認めました。これにより40年近く続いたフランスの宗教戦争が終結。 新教徒は近代的な産業基盤を築き、フランスの国家財政は安定しました。 しかし1685年、ブルボン朝3代目のルイ14世が「ナントの勅令」を廃止したことで 新教徒の多くは国外へ逃れ、フランスの衰退を招きました。その新教徒が逃げ込んだのが フランスとスイスにまたがるジュラ地方。 この地域一帯に定住した新教徒たちは先進的な時計技術を持つ者も多く、彼らの伝えた技術が 現在のスイス時計産業の礎となり、「時計製造業の都市計画」として世界遺産にも指定された スイスのラ・ショー・ド・フォンは中心都市として世界的に栄えていきました。 西に向かってフランス国境を越え、僅か約25kmほどの場所にあるモルトーや、さらに西の ブザンソンといった都市も同様に、時計製造が産業として育っていくこととなりました。

“ナントの勅令廃止”による宗教戦争の再発の写真“ナントの勅令廃止”による
宗教戦争の再発

ユグノーの主な逃亡路の写真ユグノーの主な逃亡路

“クォーツショック”より甦ったフランス唯一のマニュファクチュール

フランスとスイスにまたがるジュラ地方で盛んになった時計産業でしたが、1970年代、 クォーツ式時計の台頭によりフランスとスイスなどの時計産業は壊滅的な打撃を受け、 多くの時計メーカーが消えていきました。 しかし、この地域には現在も時計学校や時計博物館が存在し、モルトー出身の時計技術者は 国境を越えてスイスで働き、“フロンタリエ”と呼ばれ、スイスの時計産業を支えています。 このモルトーに本社を構え、フランス時計産業の栄光を再び取り戻そうとするのが、 宝飾デザイナーのエミール・ペキニエにより設立されたペキニエ マニュファクチュールです。 やがて2004年、ゼニスで「エル・プリメロ」の復活を指揮したディディエ・レイブングッドが ペキニエ マニュファクチュールの最高経営責任者に就任。彼は祖父シャルルの代にモルトーで 時計会社を経営していた家の出身で、ペキニエ マニュファクチュールCEO就任により マニュファクチュール(自社一貫生産メーカー)の再興を決意します。 2007年にムーブメント開発に着手し、2009年に初の試作品「EPM01」を発表。 翌2010年には「カリブル ロワイヤル」として正式発表し、“フレンチ・マニュファクチュール” 復活の名乗りを上げたのです。

モルトーに現存するマニュファクチュールウオッチメーカーの痕跡の写真モルトーに現存する
マニュファクチュールウオッチメーカーの痕跡

レイブングッド一族が営んでいた建物の写真レイブングッド一族が営んでいた建物

“フレンチ・マニュファクチュール”というコンセプト

フランスでは1975年にブザンソンの時計メーカーが機械式時計の製造を終了して以来、久々の マニュファクチュールと言われるペキニエ マニュファクチュール。 この工房で働く時計師は、ほとんどが地元フランス出身者ですが、その多くは、かつてスイスの 時計産業で働いていた経験を持ち、技術的にも充分なレベルにあります。 広く明るい工房は、太陽光に近くチラつきのない照明がセットされ、部屋の容積の四倍の空気が 毎時流通する最新の空調システムが導入されています。加えて木製ブラインドやソフトな色合いの ペキニエ・カラーで統一された特注の作業台などが設置され、心地よく作業が進められる環境が 整っています。その印象は、まさに洒脱な“フレンチ・マニュファクチュール”そのものです。

モルトーの位置の写真モルトーの位置

モルトーにある時計学校の写真モルトーにある時計学校

高度な先進設備の整う理想的なラボラトリー

新たな高性能ムーブメントを開発するため、ペキニエ マニュファクチュール本社に設置された ラボラトリー(研究開発室)。ここで開発を担当したのがユイ・ヴァン・トラン氏。 彼はペキニエ マニュファクチュール入社以前、ラ・ショー・ド・フォンにある複雑ムーブメント 開発工房での勤務経験を持ち、数々の高級時計ブランドのために特殊な機構を備える複雑機構や ムーブメントを開発した輝かしい経歴の持ち主です。 彼の独創的な発想を基盤として、ペキニエ マニュファクチュールが理想とする“信頼性が高く、 エレガントで視認性に優れ、取り扱いも簡単な最高のムーブメント”の開発が進められました。 この研究室にはスイスでも数台しか稼働していないと言われる希少な計測器が設置され、極めて 精密かつ厳格な基準でムーブメントの開発と改良が進められています。

電子顕微鏡と可変結合器を使用した作業風景の写真電子顕微鏡と
可変結合器を使用した作業風景

自然光が差し込む整った環境のファクトリーの写真自然光が差し込む
整った環境のファクトリー

優雅で実用的な時計「リューロワイヤル」

リュー ロワイヤルの写真リュー ロワイヤル

理想の構造と機能を追求することを至上命題として、サイズや外観などを一切制約を設けることなく、自由な発想から誕生した 次世代ムーブメント「カリブル ロワイヤル」。それはマニュファクチュールとして歩き始めたペキニエ マニュファクチュールの 新たな歴史の最初のページに刻まれる傑作であり、フランスで久々に製造された機械式ムーブメントです。
この完全自社開発ムーブメントを搭載するペキニエ マニュファクチュールの代表モデルが「リュー ロワイヤル」。 通常の時分針に加え大きなサークルのスモールセコンド、3枚のディスクがフラットにセットされ、インスタンティアス(瞬時切替)、 修正に禁止時間帯の無い世界最高水準の大型デイ・デイト(曜日・日付表示)、視認性に優れたパワーリザーブ・インジケーター、 個性的な縦型ムーンフェイズ(月齢表示)を装備する、エレガントで高い信頼性を実現したセミ・コンプリケーション・ウォッチです。

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