ZENIRH ゼニス
「性能の良い時計を、誰もが手の届く価格にする」という理想のもと、1843年に設立された「ゼニス」。
「天頂」を意味する社名に恥じることなく、優秀な時計を送り出してきました。
その結晶が名機と呼ばれる「エルプリメロ」。60年代に開発され、未だにクロノグラフムーヴメントの最高峰と呼ばれています。
クォーツショックにより一時期アメリカ外資に買収され機械式時計から撤退し、エルプリメロの廃棄を命じられましたが、当時の製造主任が図面や金型を工場の屋根裏に隠した話はとても有名です。
その後、ゼニスはスイス資本に戻り、機械式時計へと舞い戻りました。そこからゼニスの躍進は始まります。
近年はLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンS.A.)グループの傘下に入り、よりデザイン性の高い時計を作り続けています。
シンプルな美しさや緻密なギョーシェ彫りに目を奪われますが、シースルーバックやオープンデザインから垣間見えるムーヴメントの動きこそが、まさに芸術と呼べるでしょう。
EL PRIMEROエルプリメロ
エスペラント語で「ナンバー1」を意味する「エルプリメロ」。
1999年にLVMHに買収されるまでの15年間、ロレックスのデイトナにも搭載されたことで一躍有名となりました。
1969年に発表されたにも関わらず、40年以上経った現在でも世界最高峰のクロノグラフムーヴメントと言われています。
より安定した精度を出しやすい毎時36,000振動というハイビートを実現した傑作。
文字盤からその傑作を眺めることができるオープンデザインが多いのも特徴です。
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Eliteエリート
1994年、エル・プリメロをベースに、クロノグラフ機構を省略されて再設計されたムーヴメント「エリート」。ゼニスの技術を投入して生み出された傑作ムーブメントのひとつです。
ゼニスのもう一つの顔とも呼べる名機。機械的なエルプリメロに対して徹底的に無駄を削ぎ落とした印象のあるエリートです。
なんといっても、自動巻でこの薄さ。
ゼニスといえばエルプリメロばかりが注目されていますが、エリートもゼニスを支える名品といえるでしょう。
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